明治大学校友会逗子葉山地域支部ホームページⅡ

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「スポーツ観戦クラブ」・・・プロ野球観戦記

 スポーツ観戦クラブは、応援に行った明大のラグビー、野球が共に大学日本一となり充実した活動が続いている。

 ラグビーは昨年5月の明治vs東海、学生選抜vsニュージーランド学生選抜。対抗戦では12月の帝京戦、早大戦。大学選手権では1月に今期2回目となる早大戦、そして決勝の天理戦をそれぞれ応援に行き12月の明早戦以外は全て勝ち大学日本一を目の当たりにした。野球は西山さんを中心に6大学野球の明治の殆どの試合と大学選手権の準々決勝、準決勝、決勝と全て観戦し、旨酒に浸った。

 

(さて、今回は学生スポーツから離れプロ野球観戦の話をしたい)

 逗子に育った私は、ずっと大洋ホエールズから横浜DeNAべイスターズのファンである。父は「神奈川県人は神奈川のチームを応援しろ」と言って、亡くなるまで大洋、横浜のファンであった。私のベイスターズ応援は父の遺言のようなものである。

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 子供の頃は殆どの子が巨人の帽子を被っている中で、大洋のキャップは売ってもいなかったし大洋ファンの子など見たこともない。15歳以上年上で横浜商業(Y校)の野球部だった従兄弟が卒業後プロ野球の審判になっていた為、よく後楽園の巨人戦のチケットをくれたり王、長嶋のサインボールや色紙などもくれた。王、長嶋全盛の時代でテレビも巨人戦しかなかったので大洋戦以外は巨人の応援もした。中学、高校へ行っても大洋ファンの同級生はいなかったし、明治に入ってからもいなかった。巨人、大鵬、卵焼き時代だからそれ以外のファンは「隠れ〇〇」で隠れていたのかもしれないが。

 ただ私より10歳以上先輩のOBにとっては、明大から秋山登土井淳、岩岡保宏、黒木弘重、沖山光利が大洋に入団して明大五人衆と言われ、活躍した時代だったので、大洋ファンは多かったと思う。もともと巨人入りを決めていた秋山と土井だったが、秋山の腰を案じた巨人が渋っていた間隙をついて勧誘され大洋入りをしたため大洋ファンが増えた面もあったと思われる。

f:id:meijizuyou:20190708224022j:plain    秋山 登 

f:id:meijizuyou:20190708224100j:plain 土井淳(きよし)

 私はS44年商学部の卒業だが、その頃クラスの6割くらいは地方出身者で女子学生は1人、まだ学ランと学帽で通って来る者もいた。その地方出身の「ガクラン」に「ホエールズってパリーグですか?」と真面目に聞かれ、蹴飛ばしてやろうかと思った。

f:id:meijizuyou:20190708234531j:plain  川崎球場

 就職してからは広島ファンの先輩がいて、仲間がいない同士でよく川崎球場に行き、ガラガラのスタンドで飲んで騒いで応援した。この辺りの話は6月15日の当支部総会の折に講演して頂いた、元明大学野球部監督別府隆彦氏のご子息である寛隆氏のお話にも秋山、土井そして2年後輩でやはり大洋に入団した近藤和彦や私と同世代で中日に入団した星野仙一の写真が出て懐かしく拝聴した。

f:id:meijizuyou:20190708224128j:plain 近藤和彦

f:id:meijizuyou:20190708224151j:plain 星野仙一

 扨て、本題に入るが6月1日横浜地域支部の総会に山村支部長(当時)と共に出席した。同支部では例年懇親会のイベントで抽選会があり、横浜地域支部会員から提供される景品が多数あって楽しみの一つになっている。昨年私は横浜スタジアムのバックネット裏の「DeNA対中日」のチケットがあたり中日ファンの友人と素晴らしい席で観戦、完勝した試合を堪能したが、今年の同支部総会ではなんと山村さんが「オーナーズシート」を引き当てられ6月28日(金)二人で交流戦最初のセリーグ再開試合である「DeNA対広島」戦を観に行った。 

f:id:meijizuyou:20190708235307j:plain  ハマスタ

 「オーナーズシート」と言うのは、初めてあったが文字どうり年間を通じて観戦できる席を持つオーナーのもので、ベンチの真上からカメラマン席の上辺りにあり選手を目の前で見ることができる。但し指定席券に交換するまでが大変で、18時の試合開始だと、まず12時半に並んで引換券と整理券を交換、その後15時15分から整理券と指定席券を交換し、ようやく希望の指定席を確保することができる。私たちはまず整理券を確保してから中華街へ行き生ビールや紹興酒ハイボールなどを飲みながら中華料理を楽しんだ。

 15時頃、再びチケット売り場へ行きようやく指定券を手にすることができた。16時頃入場すると席はベンチの上の前から2列目で5メートル位のところに選手がいて準備運動をしている(写真)。

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 筒香、ロペス、神里、ソト・・お馴染みの選手の表情から声まで聞こえる。西日がまともに当たるので暑くて汗だくになり、早くもビール売りのお嬢さんを呼んで冷たいビールを一息、持参したワインも飲んで試合開始を待つ。18時、いよいよプレーボール。

 DeNAは交流戦で巨人と共に勝ち越しを決め、好調を維持しつつリーグ戦に戻った。試合はDeNA今永、広島大瀬良の両エースの対決。初回DeNAが1点先行するも3回表広島の高橋にホーマーで2対1と逆転され4回3対1となる。

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 しかしこの回交流戦では打率2割そこそこと振るわなかった筒香が2点を追って、中前打のロペスを1塁に置き中堅のスコアボードに当てる特大アーチ。3回にソトの中前へ抜けるはずの当たりが広島の菊池の超ファインプレーに阻まれ、球場に流れ始めた重苦しいムードを吹き払う一発だった(写真)。

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  (和歌山出身も甲子園で横浜高校の試合を観て感激し、

       自ら横浜高校に入学したという筒香嘉智選手)

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5回は左中間フェンス直撃の2塁打で追加点にからみ、ソトが勝ち越し3ラン(23号)。7回はまたも筒香が右越えにソロを運んだ。ロペスもこの日2本目の一発でこの回一挙に5点をあげた。広島は大瀬良が5回持たずにKO、結局DeNAの13対3で大勝だった。

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 今永は8勝目。この試合DeNAは今期最高の1試合17安打、5ホーマー、13得点と記録ずくめだった。因みにお立ち台のヒーローインタビューは3人で5本のホームランを放った筒香、ロペス、ソトであった(写真)。

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 4月に10連敗を喫し、5月にも5連敗で最大11まで膨らんだ借金は「2」まで減った。不調の広島を抜いて2位に上がるのもまじかと思われる。ホームランが出る度に飲むビールの味が格別だった。昨年につづきチケットを提供頂いた横浜地域支部に感謝。来年の総会でも横浜の勝ち運のついたチケットを是非当てたい。

 なお現在、横浜DeNAべイスターズの明大出身選手は佐野恵太ぐらいで、高校は違うが秋山、土井、星野と同じ岡山県出身なので大先輩を目指して活躍してくれることを願っている。                                             小川幹雄

 

 

 

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